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Vol.81Interview

工業高校の生徒の実態にあわせた「実技教科」としての英語指導

新潟県立長岡工業高等学校 様

新潟県立長岡工業高等学校 様

新潟県立長岡高等学校は、112年の歴史と伝統を誇る県下で最初に設立された工業高校。この伝統校において、「実技教科」として使える英語力を身につけさせる指導が行われている。その指導の狙いと背景、実践について、安達弘哉校長先生と英語科の根本栄一先生にお話を伺った。

安達校長先生、英語科 根本先生インタビュー

工業高校こそ「待ったなし」で使える英語が求められている

Q 長岡工業では、卒業生にどのような英語力をつけさせたいとお考えでしょうか。
校長先生 本校は、卒業後すぐに就職する生徒が58%おり、そのほとんどが地元企業に就職します。 私は立場上、地元企業の方々とお話をする機会がよくあるのですが、企業では「英語を使える人材」「海外でも臆せずに仕事ができる人材」を求めています。入社して数年後には海外赴任するケースもありますし、国内にいても海外とのやり取りをしない仕事というのは、もはやほとんどないでしょう。そうなると、高校を卒業してすぐに就職をする工業高校の生徒こそ、「待ったなし」で使える英語力を身につけることを求められていると感じます。日本語でしっかりコミュニケーションを取れることは当たり前、英語でもコミュニケーションが取れるかどうか、という点を企業は求めていると感じます。

英語は実技教科 英語を使った「コミュニケーション」の授業を行う

Q 先生が実践されている授業のコンセプトを教えてください。
根本先生 「英語は実技教科である」という考え方が、ベースにあります。部活の指導と重ね合わせて考えるとわかりやすいのではないでしょうか。部活の指導において、基礎練習は重要ですが、ずっと基礎練習ばかりでは生徒のモチベーションは高まりません。 英語も同じで、単に英語の知識を教えこむということではなく、それをいかに使わせるかが大切です。 英語の授業というより、英語を使ったコミュニケーションの授業をすることを心がけています。

講義形式ではなく、グループで活動させ、積極的に授業に取り組ませる

Q 具体的にはどのような授業のスタイルをとっていらっしゃるのでしょうか。
根本先生 工業の生徒たちは、比較的グループで作業することに慣れていますから、その特性を活かして4~6人1組で作業させる機会を多く設けています。この際、いわゆるフリーライダーが出てしまわないよう、一人ひとりの役割を明確にするよう工夫しています。こうすることで、できる生徒が他の生徒をサポートするなど、積極的な姿勢で授業に関わるようになります。 講義形式の授業では、こういう姿勢はなかなか引き出せません。

スモールステップでハードルを設定し、自己肯定感を高める

Q 英語が苦手な生徒に対しては、どのような指導を心掛けていらっしゃいますか。
根本先生 本校の生徒たちは、入学してくるタイミングでは英語が苦手な生徒が多いです。こういった生徒には、いかに低いハードルを細かく設定するかが重要です。例えば、単語にせよ、文法にせよ、小テストなどは生徒の8割は合格するようなレベルに設定しています。こうすることで多くの生徒は「できた」と自己肯定感を持ちますし、残りの2割は危機感を持って次こそは合格をと思わせることができます。英語が苦手な生徒というのは、単にこれまでの練習量が足りないだけだと私は思っています。ですから、まずは教員がこの生徒たちは「できる」と信じて、 生徒たちが自己肯定感を持てるように褒めて伸ばしていくことが大切だと思います。
資料1

レッスンごとに身につけたい英語力の目標と、評価のポイントを生徒に示す

Q 日々の授業で、生徒のモチベーションを高めるポイントは何でしょうか。
根本先生 レッスンごとに、どういう英語力をつけるのかという目標と、何ができれば評価されるのかというポイントを生徒に示すことが必要です。授業プリントでも、この点は明記するようにしています。そうしないと、生徒は何を意識して授業に取り組めば良いのかがわかりませんからね。

外部試験を使い、客観的な指標でも自分の力が評価されるかを確認

Q 日々の校内での評価の他に、外部試験をどのように活用されていますか。
根本先生 本校では、今年度から全学年でGTEC for STUDENTSを年2回、全員で実施します。 日々の校内での評価は、学習のモチベーションに大きく関わりますから、合格しやすいテストや範囲を決めたテストを行いますが、 じゃあ本当にそれが英語力としてしっかりと積み上がっているのかという点を確認する上でも、外部試験という客観的な指標は必要です。 校内のテストだけでなく、ここでしっかりとスコアが取れていれば、その英語力は本物だと思います。GTEC for STUDENTSのスコアが伸びた生徒には、表彰するなどしてスポットを当ててあげたいですね。生徒は、きっかけひとつで大きく変わりますから。

いかに生徒の実態に合わせて、
教員が指導のスタイルを変えていくことができるか

Q 先生が指導改善を進める中で大切にされている点を教えて下さい。
根本先生 工業高校の生徒は、普通科進学校の生徒とは異なる部分も多いですから、単に進学校で通用した指導法を当てはめようとしてもうまくいきません。それぞれの学校において、生徒の特徴は異なりますから、生徒の反応がどうなのか、どういう活動でモチベーションが高まるのかなど、とにかく生徒の実態をよく把握して、指導のスタイルを柔軟に変えていく、これが最も大事な姿勢だと思っています。現在の指導もまだまだ変えていくべき余地がありますので、これからもしっかりと生徒を見て、指導のあり方を変えていきたいと思っています。
資料2
資料3
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