継続的に英語力の伸びを測定できる
スコア型英語4技能検定

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Vol.84Interview

酒田東高校における「使える英語力」の育成 インプットからインテイク重視の指導変革

山形県立酒田東高等学校 様

山形県立酒田東高等学校 様

山形県立酒田東高等学校は、今年度創立94年目をむかえる伝統校であり、東北大をはじめとする国公立への合格者を例年多数輩出する進学校である。「知」「情」「意」「力」を教育目標のキーワードとして、文化の発展に貢献できる人材の育成を目指している。
新課程、SGHへの申請を通して、英語の指導変革に取り組んでこられた芳賀 崇(ハガ タカシ)先生にお話しを伺った。

英語科 芳賀先生インタビュー

新課程、SGH申請を機に、インプット偏重型の指導から脱却

Q 酒田東高校では、ここ数年で「使える英語力」の指導を実践され始めていると伺っていますが、そのきっかけを教えてください。
芳賀先生 従来の英語指導を見直すきっかけのひとつは新課程です。これまでインプット偏重型の指導をしていましたが、知識の定着は図れても「使える英語力」は育成できていないという課題がありました。もうひとつのきっかけは、SGHの申請です。去年、京都の堀川高校などに視察にいきました。これらの学校では、発信活動、表現活動の内容において、本校の数歩先を行っていました。進学指導だけではなく、付加価値をつける必要があると思い、SGHの申請を本校でも検討しました。
SGHでは、表現活動は当然、英語を使います。そのためには「使える英語力」が必要となり、音読をはじめとしたインテイクの活動は軽視できません。また、文科省からの発信でも、SGHに関わらず「使える英語力」の育成は今後必要になると実感しました。

インテイク重視の指導で「使える英語力」の育成

Q 酒田東高校で実践されている、「使える英語力」育成の指導について、教えてください。
芳賀先生 音読やオーラルサマリーなどに取り組ませて、インテイクの活動量を増やしています。まず、音読については音読の基本メニューで手順を示しています(資料1)。はじめは文字を音声化することを優先します。そのあと、Read&LookUpなどを行いながら、意味を強制的に認識し、最終的に「日本語を脱却して英語のまま理解」できるようにします。
次に、サマリーの活動については、オーラルサマリーをさせてから書かせています。一般的には、書いて話すという順序だと思いますが、先に口頭でサマライズさせることで、生徒は英文を暗記せずに、自由に英語を表現するようになります。
最初からサマライズをさせるのは難しいので、3つの質問を用意し、それに答えると結果的にサマリーになるようにしています。ガイドなしでできるようになれば、アウトプットとして成立しますが、現段階ではあくまでもインテイクに留まっています。

「家庭学習」への波及効果を意識した校内テストの実施

Q インテイクの質を高めるために、工夫されている点はありますか?
芳賀先生 インテイクの活動を徹底させるために、part毎に必ずシャドーイングテストを実施しています(資料2:コミュニケーション英語Ⅰ 小テスト)。
生徒をペアで組ませ、個別音源を用いてシャドーイングをおこない、何語言い逃したかを相互チェックさせて達成率を測っています。
単なる音読では、理解していなくても取り組むことができますし、何より音読のトレーニングを授業中にしてもらえると生徒が思うと学習効果は期待できません。
テストを必ず実施することで、「家庭学習」定着への波及効果を意識しています。
また、定期テスト前の1時間を用いて、インタビューテストも導入しました。学んだLessonの内容をもとに質疑をおこない、即興で答えさせています。
しっかりと音読をして内容理解していれば必ず答えられると保証していますので、必然的に家庭学習で音読してくるようになります。
その他、WPMの測定もpart毎におこなっています。時間を測って教科書を読んだ後に、T/Fで取り組ませ、時間と正解率で算出しています。
目標とするWPMはGTECの合格者平均のWPMを指標に使って、生徒に意識させています。

現在の指導とリンクした外部検定試験を導入

Q 今年度から酒田東高校でGTEC(speaking test含む)をご実施いただきますが、GTECに期待することを教えてください。
芳賀先生 GTECは現在おこなっている指導とリンクしていると考えています。
Readingなど時間を管理されているなかで取り組みますから、瞬発力が求められます。「瞬間的に答えられる力=英語が使える力」と考えていますし、私たちが授業中に測っているWPMも正しく測定することができます。
また、エッセーライティングやスピーキングテストは、校内で評価基準を統一することが難しく、苦労しています。
だからこそ、正確な評価基準をもとにした適切なフィードバックをおこなうために、GTECの実施を決めました。

「Speakingの力」=「突発性に耐えられる英語力」

Q 芳賀先生が考える「Speakingの力」とはどのような力でしょうか。
芳賀先生 Speakingの力は、質疑応答でわかります。突発的な質問に対して、即座に答えることができる力です。この力を育成するために、いかに即興性を持たせ、生徒に不意な瞬間を作ることができるかを意識しています。
授業内でおこなっているサマライズも、英問英問で内容を深めていきます。知識のインプットだけではなく、使える状態にするためにインテイクし、アウトプットにつなげることが重要です。
たくさんの失敗経験を積んで、生徒が「使える英語力」を身につけてくれることを期待しています。
資料1
資料1
資料1
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資料2
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